2016年1月23日土曜日

バトゥミの海岸に立つ「アリとニノ」


バトゥミはトルコとの国境に近い黒海に面した町です。最近ここではたくさんの近代的なホテルや娯楽施設などがつくられました。私も久しぶりに行ってみたいです。特に海岸にある、人の姿をした大きな動くオブジェが興味深いです。このオブジェには「アリとニノ」という小説の主人公の名前がつけられています。男性がアリというアゼルバイジャン人、女性がニノというジョージア人です。小説では国境や宗教の壁を超えたこの二人の愛情が描かれています。下の映像をご覧になれば分かるように、オブジェは彼らの深い愛情を独特の方法で伝えていると思います。波の音を聞きながらこの二人の動きを眺めれば最高にロマンティックな気分になるでしょう。
バトゥミの海岸に立っている「アリとニノ」は女性芸術家タマル・クヴェシタゼの作品です。この作品は2010年に設置されました。バトゥミ市の法務センターの前にも彼女の別の作品が立っています。トビリシ市内のマルジャニシビリ通りの近くにもあります。タマル・クヴェシタゼはサアカシヴィリ大統領のお気に入りだったので作品をこのような目立った場所に立てることができたという噂もあります。しかし彼女の作品展を見ればサアカシヴィリ大統領だけではなくたくさんの人の心を捉えるものがあると思います。

バトゥミ市の海岸に立っているアリとニノの映像
タマル・クヴェシタゼのトビリシで開かれた作品展の映像
ヴェネツィアで展示されたタマル・クヴェシタゼの作品
小説「アリとニノ」について

トビリシ市内にあるタマル・クヴェシタゼの作品「時計たち」

1 件のコメント:

  1. 私は東京オペラハウスのオブジェも好きです。このオブジェのもともとの意味を知らない私には「人間は考える生き物だ」ということを表しているように見えます。急に音を出して何かを伝えようとしているからかもしれません。

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